まだわからないけど、でもいいの。
決めたの。ひとつずつ出来る事からやるの。
あのキスの前と後とでは、世界の何もかもが変わってしまったような気がしたからだ
とにかく前に進みたくて、届かないものに手を触れたくて、それが具体的に何を指すのかも、ほとんど強迫的とも言えるようなその思いが
今、振り返れば、きっとあの人も振り返ると、強く感じた
出す宛てのないメールを打つ癖が付いたのは、いつからだろう。
彼女を守れるだけ力が欲しいと、強く思った。
僕をとらえたその不安は、やがて緩やかに溶けていき、あとには、明里の柔らかな唇だけが残っていた。
たった1分がものすごく長く感じられ、時間ははっきりとした悪意を持って、僕の上をゆっくりと流れていった。
いったいどれだけの
美しいものや 輝くような気持ち
現実に溢れるそれらを
感じてこなかったんだろう
End of Content.
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